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4歳の子ですが、野菜が嫌いで食べてくれません。食べるのはお芋ときゅうりとトマトくらいです。野菜入りチップスを与えて補っていますが、それでもいいですか。
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お母さん、苦労していますね。栄養が不足しないか、心配な気持ち、良くわかります。
食べることのトラブルは、幼い子につきものです。
まず、食事は、学校に入るまえまでの5~6年の期間をかけて、のんびり、いろいろ食べれるようにすればいいのだから、あせらないで。
でも、チップスでは、残念ながら野菜の代わりにはならないのです。野菜の歯ごたえも、味も、栄養も、量も、本物のほうがいいなあ。
それより、チップスの油が心配です。だいたい、大人の手のひらに乗せた量ほどで、ご飯一杯分のカロリーがあります。食事に影響しますから、ますます野菜嫌いになってしまうかも?
では、どうやって食べれるようにするのか。
まずは、すでにアップしてある、
「遊び食べ」の質問の返事を見てください。お腹すかして、「食べたい!」という意欲を作るが第一条件です。良く遊び、規則正しい食生活を大切にすることでした。これで大体八割方は解決。
次が肝心なのですが、子どもはまだ、味覚が育ちきっていないし、噛み噛みも練習の途中ということです。
赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲まないと生命にかかわりますから、まず、おっぱいの甘さを感じる味覚が早くから発達しています。
子どもが甘いものが好きといわれるゆえんは、ここにあります。
でも、おっぱいはなめた方は解るけど、お砂糖のような甘さではありません。もっとほのかな甘さ、やわらかい微妙な甘さです。
すっぱい、辛い、苦いといった味覚、または野菜の甘さや香りや歯ごたえやくせは、後でだんだん食事に慣れながら育ってしてゆきます。
噛む力も大事、野菜嫌いの中には、「かめない」子が、案外いるのですよ。野菜は繊維があるから、やわらかくても、かまないと食べれないのです。
お子さん、「かんでいるかな」って注意してみてください。噛むことは「味覚」と一体のもの、切り離せないものだと思います。
かめないと、おいしくないものね。ポリデントのコマーシャルみたい。
お菓子ややわらかいものが多いと、噛むのが苦手になるだけでなく、あごの育ちが悪くなるので、永久歯の歯並びにも影響するのですね。
最初からいろいろな味がわからないのは、命を守るためでもあります。
赤ちゃんは消化吸収能力がまだまだ弱いでしょう?だから、おっぱい以外は受け付けないようにできているのです。
基本的ないろいろな味が解ってくるには、5年や6年はかかります。乳歯が生え変わって、大人の歯になるころまでかかると考えたらいかがでしょう。
さて、だから、早くから発達している甘さの味覚を、非常に強烈な砂糖の甘さで刺激しすぎると、他の味覚の育ちはどうなってしまうかなあ・・・?
甘いものを、たんと与えないほうが良い訳はここにもありました。
さて、野菜ですが、一回出して食べなくても、あきらめないこと。慣れてないのだから、すぐ食べれるようにはならないと思うよ。調理法で食べれたりすることもあるし。
A君は春菊が嫌いでした。でも、保育園で自分で水をくれて育てた春菊を先生が調理してくれたら、「おいしい!」と食べたそうです。お母さんは、プランタ-に春菊を育てるようになったそうですよ。そんなことも、大いにありますね。
「おじいちゃんが作ったもの!」ということが、大好きにさせたりもします。おかあさんの手伝いをして自分が手をかけたものは、良く食べたりして。
たまに、アレルギーで受け付けない場合があります。山口典久さん(衆議院議員予定候補)は長いもが天敵です。山口さんのように、長いも、サトイモでアレルギー症状が出る人はいますが、一般的には野菜は、一番アレルギーを起こしにくい食材です。
お宅のお子さんの場合は、これは論外でしょうが、参考のために。
でも、好みは出て当たり前。
離乳食の時は何でも食べたのに、だんだん好き嫌いが出てくるように見えてきます。これは発展、味覚が育ってくるからです。
マイナスに見える現象の裏に発達の芽あり!
そこを上手に付き合ってね。少しでも多くの素材の持つ個性と向かい合うことは、人生の楽しみですね。気長に行きましょう。大丈夫、きっと、食べるようになりますよ。