************************************************
2歳半のお子さんを持つお母さんから「言うことを聞かないから
すぐ叩いてしまう。いったんたたき出すととことん、やってしまう。
私だけ?」とのメール
************************************************
悪戦苦闘の子育てにエールをおくります。
誰もが「明日は優しいお母さんになるからね」と子どもの寝顔を見て反省の日々ですよね。理想通りになんかいかないよ。だって、子育ては練習なし、ぶっつけ本番、始めての経験なんだから。
でも、2歳児の特徴をつかんでおくと、少し見方が変るかも。大人をイライラさせるのは2歳児としての成長の証なのです。
2歳児って「自我」がとっても成長する時なのです。「自分で!」「いや!」の連発、おもちゃの取り合いも激しくなります。泣いたり相手を引っかいたり、大騒ぎして決して譲らない2歳児。
それから、2歳児は2つの世界がわかってくるとき。大きい、小さい、長い、短いなど。でも、まだ真ん中はわかりません。だからイエスかノーか、白か黒か、ということになり、「これを着なさい」というと「いやだ」、「こっちへ行こう」というと「あっち!」と譲らない。
お話も2語文が言えるようになりおしゃべり上手になるから、口応えもする。それでも充分に口がまわるわけでないので、噛み付いたり、ひっぱたいたり、子どももすぐ行動で訴えます。2・3歳児は、噛み付きが多いですよ。乱暴な子だからではないのです。
「ああ、今までいい子だったのに、生意気!」とお母さんは子どもの変化に振り回され「私ってこんなに怒りっぽい母親だったの?」と自信をなくしたりします。
この自我、つまり自己主張は、社会性を育てていく基盤になるので大事なのね。
だけど、言いなりばかりになっていると、わがまま一杯になってしまいます。反対に、あまり押さえつけると、自我がしぼんで自分らしさが作られていきません。見た目にはいい子になるかもしれないけど。
この時期は、「そう、Bちゃんはブランコで遊びたかったのね。でも、Aちゃんが使っているでしょう。じゅんばんこしてって、お話すればよかったね」
と気持ちをまず受け止めてあげたいですね。「自分だけでなくお友達も遊びたいんだ。」と、こんな中で、社会性が育っていく、お友達を意識してゆくのです。
また、「これにしなさい」と命令すると反発しますから、「これとあれとどっちにする?」と択ばせるといいかも。自分で択ぶって、結構大変なことですよね。
レストランに行って、散々迷って、頼んでから誰かのものを見て「ああ、あれにすればよかった」なんて。でも、自分で択んだんだから仕方ない。2歳児は二者択一ですが。
「おやつくれえええ・・!」とわがまま言った時、「針がここまできたらみんなで食べようね」と見通しを持たせてがまんさせることも大事。
「さあ、おやつだ、おやつだ。みんなで食べるっておいしいな。」と、待つことを覚えてゆきます。見通しを持った生活ができる力は、こんな日常のたわいも無いと思える生活の中で身についてゆくのです。そう考えると、手に負えないと思える2歳児がかわいくなってくるでしょう?
2歳時は自我との付き合い、3歳児になると次の段階で、また面白くなるのです。これはまたいつか。
もうひとつ、お母さんがイライラするのは、一人でがんばっているからじゃないかな。お父さんは仕事で忙しいですか?子どもの話、できますか?愚痴を言う仲間はいますか?
また、家族だけで行動するのではなくて、家族同士でのお付き合いをすると、意外とらくちんですよ。子ども同士が遊んでくれます。ご飯を一緒に食べたり、散歩を一緒にしたり・・・どうでしょうか?